「さぽんて」クラウドファンディング〜高齢者にも使いやすく〜

さぽんて

医療・福祉・介護の保険制度内サービスのみでは満たしきれないニーズへの支援や、有資格者への支援を主な事業内容とする特定非営利活動法人あえりあは、2021年8月1日に、医療福祉の有資格者とそのサポートが必要な人が、つながり合い助け合えるプラットフォーム『さぽんて』β版をリリースしました。
今後、高齢者にも気軽にお使いいただけるように、改良・機能追加のための資金をクラウドファンディングサイト「READYFOR」にて募集を開始します。
募集期間は2022年8月22日(月)から9月30日(金)で、募集金額は150万円を目指します。 URL:https://readyfor.jp/projects/saponte

概要

『さぽんて』は、札幌市内の障がい児とその家族を対象としてスタートし、9月には障がい者、手助けを必要とする高齢者にも対象を広げました。

リリースから1周年を迎えた今、『さぽんて』を広げる活動を通してつながった方々からの「さぽんてで助かる高齢者がたくさんいます」「高齢者でも使いやすい仕様になればもっとご案内しやすい」といったお声を受け、初めての本格的な改修に取り掛かろうと決意しました。

医学の進歩や高齢化によって、疾患や身体的障害と共に地域に暮らす方も多い一方で、保険制度内でのサービスのみでは満たしきれないニーズは多く、今後もますます増えることが予想されます。

昨年、クラウドファンディングに挑戦したことで、医療・福祉・介護の分野との接点があまりない方からは、こうした医療・福祉のすきまにある課題を「初めて知った」「関心を持つようになった」というお声もいただきました。

そこで、高齢者にも『さぽんて』を気軽に使っていただくための今回の改修についても、皆さまにご支援をお願いするとともに、医療・福祉・介護のすきまにある課題をより多くの方に知 っていただけるように発信していくため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

【クラウドファンディング概要】

プロジェクト名

医療福祉と住民をつなぐプラットフォーム「さぽんて」をより多くの方に

クラウドファンディング実
施期間

2022年8月22日(月)7:00~9月30日(金)23:00

受付窓口

クラウドファンディングサイト「READYFOR」 
 (https://readyfor.jp/projects/saponte)

目標金額

1,500,000円

「さぽんて」とは

さぽんて』は、看護師としての仕事のなかで、そして知人家族の闘病と医療的ケア児をサ ポートするなかで抱き続けてきた「医療・福祉・介護のすきまになってしまっているニーズをどうにかできないか」という想いから生まれたスキルシェアのプラットフォームです。

サポート + ポンテ(イタリア語で「架け橋」) = さぽんて

医療福祉の有資格者の登録者=『さぽメン』の人数は61名に到達(2022年7月31日現在)。
サポートをリクエストしたい人=『リクさぽ』が書き込んだ投稿に対して、サポートできる『さぽメン』が挙手をし、チャットで依頼のやりとりが行われる有償ボランティアの仕組みです。

高齢者も「さぽんて」を活用できるように

2022年5月からは、高齢者への周知を図ることも兼ねて、医療・介護の専門職による介護予防イベント「ココカラ〜ココロもカラダも健康に〜」や「ココカラ保健室」も開始。

『さぽんて』に登録している看護師・保健師・理学療法士・作業療法士が、体力測定やリズム体操、家でもできる運動のレクチャー、個別相談を行うイベントです。

こうした機会を通じて、地域包括支援センターや介護予防センターの皆さまと情報共有を行うようになったところ、高齢者への『さぽんて』活用ニーズをお話しいただくことが増えてきました。

高齢者の「ちょっと助けてほしい」ニーズ

▶︎病院受診時に、遠慮して症状を伝えられない方や、医師から説明を受けた内容を家族から聞かれても「難しくてよくわからなかった」という高齢者も多い。看護師や保健師が病院受診に同行してもらえれば、本人に噛み砕いて説明することや、ご家族へ医師の話を伝えることができる。

▶︎歩いてスーパーには行けるけれど、荷物を持って帰ってくるのが大変という方に、理学療法士や作業療法士が一緒に買い物に行けると、荷物を持つお手伝いだけではなく、歩行の様子や身体の状態から介護予防のアドバイスも行える。無資格者のボランティアにはできない、有資格者ならではの+αができるのが『さぽんて』の魅力。

▶︎「まだ介護はいらない!」と頑なに介護保険制度のサービスを利用することを拒む高齢者は多い。有資格者ではあるけれど、“介護”をするわけではなく“お手伝い”をするので、第三者のサポートを受けながら生活することの導入として活用することもできそう。

『さぽんて』はこうしたニーズに対して、手伝いたい、もっと力を発揮したい医療・福祉の有資格者が手を挙げてサポートする仕組みです。
働いている人であればすきま時間を活用した経験や勉強の機会になるほか、休職中や育児中のため短時間で資格や経験を活かしたいという方でも活躍できるのが特長です。

クラウドファンディングの支援金の使いみち

さまざまなニーズがわかってきているものの、高齢者の場合、WEB上で情報を得て操作することが難しいため、『さぽんて』をより見やすく、より簡潔なフローに改善する必要性が高まっています。
皆さまからのご寄付や、札幌市の「サッポロ・ヘルスケアビジネス・サポートプログラム2022」などの助成を受けながら活動を進めていますが、『さぽんて』の大きな修正や機能追加を行うほどの費用をまかなえないのが現状です。
それでも、想定以上に高齢者分野での反響が大きく、『さぽんて』の普及計画を早める必要が出てきたため、 地域のニーズに応えるべく、私たちはクラウドファンディングに挑戦することにしました。

医療・福祉・介護の現場にいる人に『さぽんて』をお話しすると、みなさん「これからの時代に絶対に必要」 「必要としている人が全国にたくさんいます」とおっしゃいます。
自分や家族が、障がいや疾患とともに生きる可能性は誰にでもあり、加齢に伴う身体機能の低下と第三者のサポートを必要とする日が来ることも誰にでも起こりうることです。

『さぽんて』の仕組みと考え方を広げることで、未来に選択肢を増やすことになると考えています。

クラウドファンディングは、2022年9月30日(金)23:00まで。
みなさまからのご支援をもとに、『さぽんて』が必要な方へサポートをお届けしてゆきます。
ご支援、よろしくお願い致します。
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