「さぽんて」は、医療・福祉・介護の有資格者と、サポートが必要な人が、つながり合い助け合えるプラットフォーム。
看護師・保健師・助産師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士が「さぽんて」に登録しており、いつどんなことをお願いしたいのかをリクエスト掲示板に書き込むと、有資格者が挙手して個別に連絡を取り合いサポートをする仕組みになっています。
(2024年11月現在:対象地域は札幌市)
今回は、様々な分野に挑戦してみたい30代前半の元気な看護師さんにインタビューしました!
「さぽんて」をどこで知りましたか?
友人から「さぽんて」を教えてもらいました。
なぜやってみようと思ったのですか?
看護師を続ける上で、経験値が大事だなと思っていて、これまで経験していないことにもチャレンジできそうだなと思いました。
美容看護に転職したタイミングでもあったので、ケアの現場を離れたくないという思いもありました。
今回のモニター企画
内容
母親がきょうだい児の学校行事への参加するために、障害児との1時間強の留守番とデイサービスへの送り出しをしました。
※代表の高橋(在宅小児経験のある看護師)も同行できる場で、小児経験のない有資格者にも体験していただいています。
気付き・感想
事前の不安
医療的ケア児のお宅に訪問してのサポートは2度目(1度目のインタビュー)となり、参加のハードルは下がりましたが、知らない子とお母さんだと、自分ができることのイメージがまだつきにくいですが、以前よりは、不安感は少なかったです。
体験することによってイメージが膨らんだ
ご家庭によって、物品の使い方や配置、生活に合わせたケアがあるんだなというのを感じました。
また、必要なものをおじいちゃんが手作りしていて、周りのサポートありきで生活を送っているんだなと実感しました。
日中の短時間のサポートであれば、教えてもらいながら数回一緒に経験することができたら、一人でもサポートに入れそうだなというイメージがついてきました。
同行できる機会や、イベントや福祉施設でのボランティアなどに積極的に参加して、経験を積んでみたいです。
医療的ケア児に対するイメージの変化
医療的ケア児は、知能はどれくらいあるのだろうか、コミュニケーションをとることは難しいのではないかと考えてしまっていましたが、その子の好きなものの話題になるとニコニコしていたり、とても個性があるということを目の当たりにして、イメージが変わりました。
きょうだい児に対するイメージの変化
これまでは、手がかかる障害児に両親の関心も割く時間もとられてしまうというマイナスなイメージがありました。
「お兄ちゃん(医療的ケア児)が宇宙が好きだから、弟(きょうだい児)も宇宙が好きになって検定まで受けた」という話を聞いて、共通の趣味を持ったり、お互いに良い影響を受けながら過ごしているという場面を見て、思っていたきょうだい児のイメージとは良い意味で違っていました。
きょうだい児の育児もしながら障害児を育てるということのイメージがつかず、自分には無理だなと思っていたので、マイナスなイメージがついていたのかもしれません。
体力的にも、精神的にも、金銭的にも、大変だろうなと思い、大変さしかみていなかったかもしれないです。
デイサービスへの送り出し
身支度時に、プレイリーや下肢装具などは本人に合わせたものがつくられていて、基本的な目的や構造が似ていても、個々の身体に合わせて装着方法にも個別性があるということを聞き、成長過程ということを意識する機会にもなりました。
高齢者のデイサービスで働いたことがあったので、送迎に来てくれることはイメージしていましたが、ハイエースやキャラバンなどの大きな福祉車両にバギー2台しか乗らないということは、新たな発見でした。
「さぽんて」とは
医学の進歩や高齢化によって、疾患や障害と共に地域に暮らす方も多い一方で、保険制度内でのサービスのみでは満たしきれないニーズも多く、今後も増えることが予想されています。
この社会課題を解決するべく、NPO法人あえりあが2021年7月に札幌市でβ版をリリースしたのが、医療・福祉・介護の有資格者と、サポートが必要な人が、つながり合い助け合うプラットフォーム「さぽんて」です。
医療・福祉・介護は、誰もがいつか必要になるもの
みなさんと一緒に、医療・福祉・介護の制度の隙間になってしまっているニーズに対し、有資格者が有償ボランティアで助け合うことのできる仕組みを広げていきたいです。
制度内サービス、地域のボランティア、町内会や運動サロン、そして「さぽんて」のような有資格者の有償ボランティアなど、地域住民が選択肢を多くもち、必要な時に必要なものをチョイスできることが、これからの高齢社会ではますます必要となります。
主に「さぽんて」の運営資金として、個人でのマンスリーサポーター(月1,000円~)や、CSRやSDGsの活動としてのご支援なども、募集しています。
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