「エア・ウォーターの森」オープニングイベントに医療的ケア児家族と参加

NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画「エア・ウォーターの森に行こう!」は、2024年12月7日(土)に開催しました。
今回は、エア・ウォーターの森のオープニングイベントに参加し、イオン桑園でランチしながら交流しました。

NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画では、

  1. 「支援する」「支援してもらう」ではなく、「一緒にあそぶ」ことで、医療職・福祉職・介護職と利用児者・家族という関係性ではなく、個人対個人での対等な交流を行う。
  2. 医療的ケア児者は、外出すること自体にハードルが高くなる場合も多いので、イベント化することで、外出の機会を創出する。
  3. 医療的ケア児者同士、家族同士、きょうだい同士の交流の場となる。
  4. 医療職・福祉職・介護職も、医療的ケア児者と関わったことがない人も多いので、知ってもらう機会となる。
  5. 医療職・福祉職・介護職も家族参加大歓迎としており、子どもたちにとっても、いろんな子・いろんな人がいること、工夫をしながら一緒にあそべることを体感する機会となる。
  6. 外出先のバリアフリー状況をレポート公開することで、「これなら行けそう」「行ってみたい」と次の外出の機会を創出する。

ということを目的として、年数回、不定期に開催しています。

芸術の森(チームラボ展)
AOAO SAPPORO
雪まつり
エスコンに行こう!
JRで小樽
はじめての美容室
登別クマ牧場・地獄まつり
北大に行こう!(金葉祭)

エア・ウォーターの森

エア・ウォーターの森」は、札幌市桑園に2024年12月6日にOPENしたオープンイノベーション施設です。

駐車場

「エア・ウォーターの森」の横に、タイムズの立体駐車場がありますが、福祉車両用の駐車スペースはありませんでした。

※隣りにあるイオン桑園には、福祉車両用の駐車スペースがあります。

建物の前・室内

建物周辺や入り口には段差がなく、スムーズに入ることができます。

室内も段差がなく、車椅子やバギーでも問題なく利用できそうです。

建物の中央部には吹き抜けがあり、バギーの子たちはリクライニングしているため、視界が開けてよく見えると思います。

この日は、オープニングイベントのため、短時間にたくさんの人が利用しており、通路ですれ違ったり方向転換する際に狭い感覚がありましたが、通常営業での利用やイベントホールでのイベントを想定すると、十分な広さは確保されています。

イベントホール

150名程度のセミナーや交流会イベントなどに対応可能な、多目的なスペースです。

イベントに応じて、イベントホールの入り口を開放・閉鎖できるようです。
こちらも段差はなく、車椅子やバギーでの利用も可能そうです。

レストラン

オープニングイベント日にOPENでしたが、混んでいたため、この日は利用しませんでした。
テーブル席は、バギーでも利用できそうでした。

エレベーター

エレベーターは2機あり、奥行きは十分あります。

バギー+大人3名でもゆとりがありました。

トイレ

1階に、多目的トイレと授乳室があります。

下の写真の突き当たりが多目的トイレ、その右側に授乳室があります。

多目的トイレ

ベビー用のおむつ替え台やオストメイト対応の流し台もあります。

授乳室・ベッド

授乳室にベッドがありました。

バギーで室内に入っても、スペースに余裕があります。

ベビー用のおむつ替え台に乗れないこともないけれど足がはみ出てしまう身長の子も、身長180cmの男性も、利用できる大きさのベッドがありました。

※医療的ケア児者も参加するイベントを開催しようとした時に、おむつ交換ができるトイレの有無が、会場選びの際に重要になるのです。

ミルクを作ったり、洗い物もできるようになっていました。

オープニングイベント

クイズ

水素のお勉強をしながらクイズに答えて、お菓子をGET!

実験

発電して電気分解して水素をためて、発射台のボタンを押すと、スポーン!と勢いよく的当て。

スタンプラリー

お母さんとスタンプを押しているのを見て、子ども達と会話をしながらスタンプを一緒に押したり、スタンプがたまってきたのを一緒に確認して喜んだり、その場で見て学んで行動する看護学生2名に、高橋は嬉しく思いました。

 

スタンプが溜まると、ジュースをGET!
エア・ウォーターのお姉さんも、親に渡すのではなく子ども達が受け取れるようにしてくれました。

イオン桑園でランチ

フードコートで、ランチしながらおしゃべり。
看護師である高橋からは、医療機関での教科書・マニュアル的なケアと、在宅生活をする子たちや日常生活でお母さんが行う医療的ケアについても解説しつつ、お母さんが胃瘻から注入する場面を、看護学生さんに見学させてもらいました。

バイバイの時間になると寂しくなっちゃうよね。

参加者の感想

看護学生

医療的ケア児とご家族と接してみて

  • 表情がすごく豊かで楽しんでる様子を見ることができて、とても可愛かったです。
  • 初めてバギーを押させていただいて、バギーの重さにまず驚きました。吸引器など準備するものも多かったり、出かける際には事前に出先の設備状況などの情報を集めたりなど、医療的ケア児の子どもたちの生活の一部を知ることができました。
  • ご家族の方達ともたくさんお話させていただいて、昼食の準備の様子や胃ろうの方法、これまで行った旅行先での様子などをお話してくださり、すごく楽しかったです。
  • ご家族同士もお互いに共感しあったり楽しんで会話する様子があり、ご家族同士の関わりの大切さも感じました。
  • 医療的ケア児がいる家庭では、車移動が主であるが、バギーを乗り降りさせることが可能な駐車場自体が少ないことを再認識させられました。コインパーキングはもちろんのこと、商業施設の駐車場にも、広面積の駐車スペースが無いor少ないのが現状。また、車椅子を利用していない車が、車椅子用の駐車場に停めたりと、社会全体の意識の低さや認識の甘さを痛感しました。
  • 以前参加した際には、気が付くことができませんでしたが、笑顔一つとっても、0~10段階ほど差があるなど、様々な感情が垣間見えました。また、私が以前参加した際は、表情で何を考えているのか・どのようにして欲しいのか等を探ろうとしていましたが、今回、表情だけではなく、指先でどれが欲しいのかや、嬉しい・楽しい等を伝えてくれており、前回は気が付くことが出来なかったため、子どもたちのおかげで成長を実感できました。

医療職と一緒に活動してみて

  • 今日のような、医療的ケア児者とそのご家族にとって、ご家族の負担を減らしつつみんなで楽しめる企画を開催したりなど、行動的で、企画力のすごさにいつもインスタで見ながら、ずっと尊敬していました。 ご家族からも日々情報を得て、知識も日々更新し、医療的ケア児とご家族の生活を、一つ一つのご家庭らしい生活になるよう支えている素敵な活動だなと思いました。私も将来看護師として経験を積んだ後に、高橋さんのように誰かの生活を支えられるよう、なにか行動を起こしたいなと思いました。
  • 常にアセスメントをしており、人工呼吸器?的な機械が、塞がっていないかや、痰が貯まったいないかなどを観察しており、現場の看護の雰囲気のようなものを感じることができました。

感想

  • 子どもたちみんな可愛くて、癒されました!とっても楽しかったです。貴重な経験をありがとうございました。また機会があればぜひ参加したいです!
  • 自身の成長を感じることができ、非常に有意義な時間でした!
  • 最後解散するときに、悲しそうな表情を見せてくれて、ちゃんとコミュニケーション取れてたんだと、安心したと共に、多分まだまだ見落としている行動や動作もあるだろうという懸念が思い浮かびました。そのため、次合う時には、もっと成長した姿をあの2人に見せたいと強く思いました!