AOAO SAPPOROのバリアフリー状況は?車椅子やバギーで行ってきました

NPO法人あえりあ

AOAO SAPPROは、2023年7月20日にオープンしたばかりの街中の水族館。
新しい施設が誕生すると「行ってみたい」と思うものですが、「車椅子やバギーでも大丈夫かな」「おむつ換えできる場所はあるかな」と、不安材料が多いと気軽に行けないのも現状です。

そこで、今回は、NPO法人あえりあと北海道医療的ケア児者家族の会でのコラボ企画として、AOAO SAPPROに行ってきました。
(2023年9月24日)

4階エントランスに現地集合!

AOAO SAPPORO

AOAO SAPPOROは、狸小路3丁目にある moyuk SAPPORO の4階〜6階に、2023年7月にオープンした、札幌市の街中にある水族館。

4階は「人と水の世界をつなぐラボラトリー」、5階は「見えなかった世界を見つめるアクアリウム」、6階は「ひとつの世界をともにするパーク」と、各階にテーマがあり、地球の多様性を感じる空間になっています。

AOAO SAPPORO | 生命のワンダー 〜みえないものがみえてくる〜
札幌の中心地「狸小路商店街」に面したmoyuk SAPPORO内にある水族館『AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)』。「まちなかにある自然の入り口」として、青々とした地球を感じられる展示施設です。観光や仕事、学びや癒しなど、思い思いの時間をお過ごしください。

※入場料、障害者割引などは、ホームページでご確認ください。

駐車場

AOAO SAPPOROに駐車場はありません。
近隣の駐車場を利用することになります。

AOAO SAPPROのあるmoyuk SAPPOROは、ポールタウン(大通り駅とすすきの駅の間の地下街)に直結しているので、札幌駅から大通り駅の間の地下歩行空間に直結している駐車場を利用すると、外に出ることなく移動することができます
今回、参加者さんと一緒に北1条地下駐車場を利用しました。
地下歩行空間・ポールタウンを移動する距離はありますが、エレベーターがあり段差もないため、移動中に困ることはありません。

※地下鉄を利用する場合は、大通駅やすすきの駅からポールタウンを移動すると、同様に外に出ることなく歩くことができます。

AOAO SAPPORO

ポールタウンからmoyuk SAPPOROへ

ポールタウンからmoyuk SAPPROへ入ると

左側にスロープがあります。
スロープを降りて、左側にある入り口から、飲食店が並ぶ空間を通り過ぎると、AOAO SAPPOROのエントランスがある4階に降りることができるエレベーターがあります。

こちらのエレベーターは、広々していて、バギー2台と大人4人が同時に乗ることができました。

地下から4階にあがるエレベーターは、広〜い

トイレ

4階

4階エントランスに、多目的トイレがあります。
5階と6階には大きな介助台があるトイレはないので、介助台が必要な方は、入場する前に済ませておくことをおすすめします。

身長が台におさまらない方は、壁側を頭にして足がはみ出る形になります。
便座に蓋をできないのが気になりました。
代表 高橋は、自身の左腕に要介助者の頭が乗るように抱っこするため、この配置だと普段とは逆に抱っこしなければならず、使いにくさがあります。

5階

授乳室とベビー用の介助台があります。

暖簾をくぐってすぐ右手に、ベビー用の介助台が3台あり、プライバシーは配慮されていないつくりになっていました。

授乳室は2部屋あります。

6階

6階の多目的トイレは、ベビー用の介助台があります。

入り口

事前にオンライン購入し、メールで送られてきたQRコードをかざして入場します。
※その場でも購入することができます。

入場ゲートは、バギーでもすんなり通れる広さがあります。

エレベーター

AOAO SAPPRO内のエレベーターは、あまり広くないため、バギーを斜めに入れたり、背もたれをあげたり、少し工夫が必要です。

4階

段差がなく、移動しやすい床でした。
バギーや車椅子でも、ちょうど見やすい高さです。

5階

水槽がたくさん並んでいるスペースも、人の多い箇所は避けながら、バギーですいすい通ることができました。
順路が指定されているわけではないので、通れそうなところをみつけながら、あちこち見て回ることができます。

6階

ペンギン達も、バギーや車椅子の高さから見ることができます。

ペンギンは、少し高い場所にいますが、階段の横のスロープでのぼることができます。
ペンギンを見ているところは、薄暗く、人が多いと階段の段差に気付くのが遅れる可能性もあるので、足元には注意してください。

デジタルアートの空間は、とても幻想的です。
海底、シャチ、夕陽など、様々な場面に変化していました。

バギーの子達は、床を見ることができないので、天井にも投影されるといいなー

スクリーンの横に、シロクマベーカリーがあり、デジタルアートを見ながら食べることもできます。

ちょっとだけ味見

クラゲの水槽も、車椅子やバギーで楽しめました。

参加者の声

AOAO SAPPOROのバリアフリー状況

  • 段差で困ることはなかったです。スロープが遠回りしなくてもいいちょうどいい場所にあったので移動がとてもスムーズでした。
  • 電動車椅子やバギーでの移動時に、基本的にバリアフリーになっていて良かったと思います。AOAO SAPPORO内のエレベーターは電動車椅子がギリギリなのかなという感じはしました。6階の御手洗を利用しましたが、大きいお子さん等のオムツ交換をする場所は無いので、4階(受付があるフロア)での利用をオススメします。
  • 通路が少し狭い箇所があった。
  • 5階のおむつ替えのところは、扉がなくスムーズだった。
  • ビルの入り口のスロープが移動しやすい傾斜だった。欲を言えば、ポールタウンからエレベーターですぐ行けるアプローチがあればと思う。
  • AOAO SAPPORO内は、通路が広くバギーを置いて観覧できる。ゆったりとしている。
  • ベビーカーでは見辛いとの事前情報があったが、車椅子やバギーの高さだとちょうどよかった。確かにベビーカーの高さだと、水槽の位置が高く見辛いだろうと思うが、コワーキングスペースがあるなど大人向け要素が多いので、どちらかというと子どもが楽しむというより大人向けな空間になっているのではという印象だった。

イベントの感想

  • 今回のイベント、すごく楽しかったです!普段なかなか外出できないので、久しぶりステキな時間を過ごすことができました!(医療的ケア児の母)
  • 支援者とも話す時間がありいい時間を過ごせた。(医療的ケア児の母)
  • 大学生の車椅子ユーザーと共に参加させていただきましたが、皆さんといろんなお話をさせてもらい、大学生の子も私もとてもいい刺激になりました。サポートだけではなく、もっと皆さんの介助が出来てみんなで楽しめる関わりをしていきたいなと思いました。(医療職)
  • 医療的ケア児のご家族が荷物の多さや周りへの遠慮等で、外出のしにくさを感じることを身をもって感じました。そのような困難さやハンディが少しでも少なくなるように、ちょっと気軽に手を差し伸べられるような仕組みがあるといいなと思いました。(医療職)

Special Thanks

令和5年度ボランティア活動支援事業助成金

公益財団法人北海道地域活動振興協会「令和5年度ボランティア活動支援事業助成金」にて、実施しました。
ありがとうございます。

写真撮影

Gutto Media様
https://www.tsukam.com/blank-2
素敵な写真をたくさん撮ってくださり、ありがとうございました。

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