北大に行こう!2025/中庭プロジェクトとコラボ!医療的ケア児のバギーで北大散策

NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画「北大に行こう!2025」は、2025年7月13日(日)に開催しました。
今回は、北海道大学医学部保健学科の「中庭プロジェクト」とのコラボ企画です!

NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画では、

  1. 「支援する」「支援してもらう」ではなく、「一緒にあそぶ」ことで、医療職・福祉職・介護職と利用児者・家族という関係性ではなく、個人対個人での対等な交流を行う。
  2. 医療的ケア児者は、外出すること自体にハードルが高くなる場合も多いので、イベント化することで、外出の機会を創出する。
  3. 医療的ケア児者同士、家族同士、きょうだい同士の交流の場となる。
  4. 医療職・福祉職・介護職も、医療的ケア児者と関わったことがない人も多いので、知ってもらう機会となる。
  5. 医療職・福祉職・介護職も家族参加大歓迎としており、子どもたちにとっても、いろんな子・いろんな人がいること、工夫をしながら一緒にあそべることを体感する機会となる。
  6. 外出先のバリアフリー状況をレポート公開することで、「これなら行けそう」「行ってみたい」と次の外出の機会を創出する。

ということを目的として、年数回、不定期に開催しています。

芸術の森(チームラボ展)
AOAO SAPPORO
雪まつり
エスコンに行こう!
JRで小樽
はじめての美容室
登別クマ牧場・地獄まつり
北大に行こう!2024
エア・ウォーターの森に行こう!
ガサガサ(川遊び)&ピクニック

北海道大学

北海道大学は、札幌市に広大なキャンパスがある国立大学です。
NPO法人あえりあ代表理事 高橋の母校でもあります。
今回は、高橋の同期が、趣味で写真撮影や編集をしており、カメラマンとして来てもらいました!

中庭プロジェクトとは

中庭、なかにわ・・・なかに「輪」。
北海道大学保健科学研究院の中庭をきれいにして作物を育てながら、コミュニティの輪をつくり、つなぎ、広げていくプロジェクト。
https://www.hs.hokudai.ac.jp/nakaniwa/

北大に行こう!

今回は、「中庭プロジェクト」とのコラボ企画。
北大医学部医学科や医学部保健学科の学生さんや教員の方も、一緒に楽しみました。

北大構内に車で入れるの?

今回の企画は、「中庭プロジェクト」の皆さんに、福祉車両用の駐車場の確保をしていただきました。

通常の北海道大学入構車両についての公式ページをご確認ください。
北海道大学入構車両の抑制事業(一部見直し)について

医学部保健学科

医学部保健学科は、銀杏並木で有名な北13条門から入ってすぐ左手にあります。
看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻5専攻からなる4年制の医療系学科です。

同一建物内に、大学院もあります。

保険学科前にスロープがありますが、360度方向転換しなければいけないタイプなので、大きいバギーは切り返しが大変です。

“中庭”で、ラベンダー・ハーブ摘み

暑い日が続く日々だったこともあり、涼むことができる場所を確保してもらいました。

「さぽんて」のメンバー、「Team Dosanco」のメンバー、「中庭プロジェクト」の教員・学生が、それぞれ自己紹介をしてから、いざ、中庭へ!

中庭に移動して、まずは、ラベンダー摘み。

バジルやシソも収穫しました。

順番を待ちながら、おしゃべり。

博物館に向けて、イチョウ並木を通って歩きました。

天気が良く、緑がとてもきれいです。

気温は高い日でしたが、湿度は低めで、木陰を歩くと気持ち良い。

博物館

集合時間と場所を決めて、自由に散策。

少し狭い通路もありますが、バギーでも通ることができます。

エレベーターは1台のため、複数人のバギーっ子で行く場合は、順番待ちです。

博物館内には、カフェスペースもあり、休憩タイム。
アイスを食べたり、水分を注入したり。

博物館からポプラ並木へ

博物館の横から、ポプラ並木までは、徒歩5〜10分ほど。

ポプラ並木

立派なポプラを前に、家族ごとの写真も撮り、ご家族にお渡ししています。

仲良しなお友達とも、写真撮影。

ポプラ並木の正面には、鎖が張られていますが、すぐ横にある小道は通ることができるようになっていました。

ポプラ並木から保健学科へ

ポプラ並木では、舗装されていない道を通ったため、振動で痰が上がってきて、帰り道では「お母さ〜ん!痰です!!」
※医師の指示書を得ていないため、医療的ケアはご家族が実施。

保健学科に到着

医療的ケア児者のご家族の車は、福祉車両です。
ずらりと並ぶと、まるで展示場。

お互いに「この車、どう?」「次の買い替えの参考にしたくて」と、情報交換もしていました。
学生さん達は、福祉車両を見るのが初めてな方もおり、興味津々です。

参加者の声

ご家族

  • 暑い中でのイベントに多少不安をもっていましたが、休憩スペースや日陰などの配慮のお陰で、難なく参加できました。ケア児家族さんと交流でき、大変貴重な機会でした! また、「さぽんて」メンバーが、ずっと車椅子を押してくださり、本当に助かりました。 大学の先生方とも話せて、普段一人でケアしている苦労を慮っていただきました。 いろんな立場の人が繋がれる場を提供していただき、感謝です!!
  • きょうだいも沢山遊んでもらって、夜はぐっすり寝れました! 詰んだラベンダーをドライフラワーにして、楽しい思い出が見るたびに思い出します。

中庭プロジェクト

  • とにかくみなさん笑顔が素敵で優しくて、それが医療従事者として一番大切なことなのではないかと感じました。自分も将来どんなときでも笑顔で相手に安心感を与えられるような存在になりたいと思いました。
  • 食べる喜びを知ってもらうために、毎日時間がかかっても口から食べさせた結果食べられるようになったというご家族のお話がとても印象的でした。医療的ケア児の成長は、たくさんの人に笑顔と希望を与えていると感じ、もっと多くの人に知ってほしいと思いました。
  • 普段からいろんなイベントに参加されているお話を伺い、そのような活動があることを知らなかったので、もっと広く知られるべきだと思いました。
  • 道路がガタガタしていたり、もう少し整備されているといいと思う反面、そのようなことは人の力でいくらでも乗り越えていけるとも感じました。自然のなかで、ゆったりした時間が流れて、すべての参加者にとって、心地いい時間であったのではないかと思います。多くの方が参加してくださるといいなあと思いました。
  • 学生にとっても、すごく良い経験になるイベントでした。

医療・介護の有資格者

  • 今回初めて医療的ケア児とそのご家族と関わりを持たせてもらい、会話をする中で、ご家族のみなさんがとてもパワフルで(たくさんの苦労もあると思いますが)、こちらが元気をもらえたり、とても温かい気持ちになれました。
  • 今回は北大構内だったこともあり、道を譲り合う場面はさほどなかったのですが、ご家族の方は日常的に歩道やスーパーの店内など、他者へ気を遣う場面がたくさんあると思います。 バギーや車椅子を押しながら歩くことで、ご家族の方をはじめとした介助者側にしか見えない視点に気付けるので、これからも外出イベントに参加していきたいし、まだ参加したことがない、さぽメンの方にもぜひ参加してみてほしいです。