大好評!インクルーシブな「みんなでたのしむ音楽会」

2025年4月20日(日)に、エア・ウォーターの森にて、「みんなでたのしむ音楽会」を開催しました!

みんなでたのしむ音楽会

おとな86名、こども58名、バギー・車椅子・ベビーカー(年齢問わず)18名、合計162名の方にご参加いただき、とてもあたたかく、とても楽しい音楽会となりました。

ちゃこっと

弾き語りや、手話を用いた歌など、優しい歌声で会場を包んでくれました。

ハケトゥーボーイズ

会場内を練り歩きながら、圧巻のパフォーマンス

ちゃこっと&ハケトゥーボーイズ&会場のみなさん

会場内にも太鼓を配置し、みんなでリズムを刻みました。

「みんなでたのしむ」工夫

1.スタッフ

当日のスタッフをしてくれたのは、「さぽんて」に登録している有資格者や看護学生さん。
お手伝いが必要な方も気兼ねなく来ていただけるように、NPO法人あえりあが主催するイベントは、医療・福祉・介護の有資格者がスタッフを行なっています。

2.会場選び

今回は、エア・ウォーターの森を選びました。
駐車場があり、も近い。
②会場内に段差がない。
③成人も利用可能なおむつ交換台がある。
④気軽に出入りできる。
⑤椅子が固定されていないため、バギー・車椅子・ベビーカーでご来場の方も、位置調整しやすい。

3.会場設営

①ブロックを3つに分けて、通路を作りました。演出上、練り歩きをするためでもありましたが、途中で退席や再入場がしやすいように、十分な幅の通路を確保しました。
②床に座りたい子供達のために、座敷コーナー(写真:左奥)
③バギー・車椅子・ベビーカーの方は、椅子を自由にずらしながら座っていただくコーナー(写真:手前)
に過敏な障害児者もいるため、蛍光灯はやわらかい光を選択(エア・ウォーターの森のイベントホールは、明るさや色味の調整ができます)
⑤いきなり鋭い大きなを鳴らさない(今回は、ピアノ弾き語りと太鼓の生音であり、プロの方が音響をお手伝いしてくださいました)

4.開始時のアナウンス

「立って歩いたり、声を出したり、手を叩いたり、泣いたり、お互い様。でも、“自分達だけが楽しければいい”ではなく、“みんなで楽しむ”ためにはどうしたらいいかな、ということを少し考えなから、みんなで音楽をたのしみましょう!」
子ども達に伝わるような話し方でお伝えしました。

「みんなでたのしむ」一体感は、会場のみなさん全員でつくってくださいました。

5.告知に「あえて書かない」こと

年齢も性別も障害の有無も関係なく、「みんなでたのしむ」を実現するために、告知には、あえて「バリアフリー」「インクルーシブ」「共生」「障害があっても」などの記載はしていません
それを書くことで、日常生活で障害児者との接点のない人は、身構えてしまいバリアを生んでしまうこともあるからです。
障害児者にとって必要な情報(駐車場やおむつ替え台の有無など)は記載し、お申し込み時には「バギー・ベビーカー・車椅子」の方の人数を把握できるように項目は設けています。
さりげなく必要な情報は記載しつつ、フライヤーには「声を出しても、立って歩いても、楽しいんだからいいじゃない ♪」と、小さなお子様や障害のある方も「これなら行けそう」と思ってもらえるワードで表現しました。

参加者の声

アンケートより一部紹介します。
・1組に1枚のアンケート用紙配布(Googleフォームの二次元コード付)
・回答者数41

満足度

非常に満足した「5」〜満足しなかった「1」の5段階評価をしていただきました。

「5」37名、「4」4名、「3」0名、「2」0名、「1」0名

感想

  • 会場内に危険がほとんどなく(例えばコンサートホールのようなところは階段があったり、映画館のようなイスだと、子供が遊んでケガをしないか・させないかハラハラします)良かった。
  • 声を出したり立ってもお互い様で』と言っていただけたことで、気持ちが楽だった。子供も大人も楽しめる内容で、参加できるのも良かった。みなさんの表情や立ち振る舞いが、本当に優しく穏やかで、インクルーシブとはこういうことなのかな、と肌感覚で感じた時間でした。
  • 仲間(動き回る子ども)が沢山いて安心して参加できました。チョロチョロしつつ、お歌はしっかり楽しんでいたので、来てよかったなと思います。出入り口に扉がなくて何度も出入りできたのもよかったです。他の子どもも可愛くていやされました。
  • アットホームな雰囲気で参加型で楽しめてよかった。
  • 子供達の自由さが引き出せている
  • 大声を突然出すことがあるので、気兼ねなく家族で楽しめました。
  • みんな一緒で楽しい。老人2人暮らしなので色々な世代とふれあえた。表現がすばらしい!
  • 障害のある成人した子どもが参加できるイベントがなかなかないので、親子で楽しめて良かったです。
  • 『楽しむ』というテーマが明確で、大人も子どもも楽しめました!中学生も楽しんでいました。
  • 障害もあり普段なかなか子どもをイベントには連れていけないので、連れてこれてよかった。子どもの障害を気にせず楽しむことができた
  • 聞くだけではじっとしていられない音楽が参加型だったので子供が楽しんで参加していました。最初はたいこをたたくのを恥ずかしがっていたのですが、盛り上がりに誘われて最後は夢中になって参加していて嬉しかったです。素敵な企画をありがとうございました!
  • 子供が泣いても大丈夫な環境がとても良かったです
  • バギーや車椅子・ベビーカー等にあわせて椅子を移動してもらい快適に過ごさせていただきました。
  • 途中参加でしたが、なにより娘が楽しんでいて声を出したり体を動かしたりしていました。バギーに乗っていたり、大声を出したりしてしまったりしても、気兼ねなく楽しめるイベントで大満足しています!会場のスタッフさんの対応もとても優しく居心地が良かったです。会場もとても素敵な場所でした。
  • すごくアットホームで楽しかったです。久々に息子とお出かけで、楽しめるか不安でしたが、スタッフの皆さんがとても気を遣ってくださって、行ってよかったなと思えました。
  • しっとり泣ける弾き語り、身体に響く太鼓…心が踊りました!!チャレンジドにとって(お子さんとはまた違い、大人なので特に…)集団との関わり、社会的な参加はとても難しい事です。音や声、様々遠慮して外出やイベント参加しにくい面があります。今日のように、誰もが自由に表現&参加出来る機会は今までありませんでした。さぽんてさんとの出会いに感謝しかありません!
  • お一人お一人の音楽の楽しみ方が自由で、どんな風に楽しんでも許される気がして、一般的な音楽会より思い切り楽しめた。みんなも自由、私も自由という気持ちでとても楽しかった。小さなお子さまやご家族が楽しんでいる様子も見ていてほほえましく、本当にみんなが楽しんでいて素敵なイベントだった。
  • 娘が手話に興味を持ったようで、図書館に手話の本があることを伝えると、今度借りてみる!と興味津々です。
  • 色々な人がいること、病気してる人も同じ音楽で楽しむことができること、そしてそんな事を子どもたちと話すきっかけになった事に、感謝しています。

助成金

「ジョンソン・エンド・ジョンソン コミュニティ・ヘルスケア・プログラム」モデル助成