NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画「ガサガサ&ピクニック」は、2025年6月29日(日)に開催しました。
NPO法人あえりあと、北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画では、
- 「支援する」「支援してもらう」ではなく、「一緒にあそぶ」ことで、医療職・福祉職・介護職と利用児者・家族という関係性ではなく、個人対個人での対等な交流を行う。
- 医療的ケア児者は、外出すること自体にハードルが高くなる場合も多いので、イベント化することで、外出の機会を創出する。
- 医療的ケア児者同士、家族同士、きょうだい同士の交流の場となる。
- 医療職・福祉職・介護職も、医療的ケア児者と関わったことがない人も多いので、知ってもらう機会となる。
- 医療職・福祉職・介護職も家族参加大歓迎としており、子どもたちにとっても、いろんな子・いろんな人がいること、工夫をしながら一緒にあそべることを体感する機会となる。
- 外出先のバリアフリー状況をレポート公開することで、「これなら行けそう」「行ってみたい」と次の外出の機会を創出する。
ということを目的として、年数回、不定期に開催しています。
芸術の森(チームラボ展)
AOAO SAPPORO
雪まつり
エスコンに行こう!
JRで小樽
はじめての美容室
登別クマ牧場・地獄まつり
北大に行こう!
ガサガサ&ピクニック
「ガサガサ」は、川の浅瀬や茂みなどで、網を使って「ガサガサ」と探り、そこに隠れている魚やその他の水生動物を捕まえる遊びです。
ガサガサを担当してくれる「きんちゃん」のインスタをご覧ください。
星観緑地
駐車場は、車椅子マークの箇所に、木の杭があるため、後ろ向きに停めてスロープやリフトを下ろすことができないようになっていました。
(なぜ、このタイプだと不便なのかは、エスコンに行こう!の記事をご覧ください。)
しかし、駐車場は広くてスペースがあるため、車椅子マークの場所ではなくても、福祉車両でのバギーの乗り降りは可能です。
準備
NPO法人あえりあが運営する「さぽんて」に登録している医療職や、今回ガサガサを担当してくれたきんちゃんで、安全に実施できるように打ち合わせを行いました。
参加者のみなさんが持参してくれたタープを張って(事前に連絡して許可を得る)日陰をつくり、階段は、抱っこで移動しつつバギーを運んびました。
人数がいると、バリアになりうるものも軽減できます。
公園には、ユニバーサルシートのあるトイレはないため、着替えやおむつ替えができるように、テントを張ってプライバシーを守れる空間を確保しました。
ガサガサ
まずは、自己紹介。
今回は、作業療法の学生さんも参加してくれました。
ガサガサの説明を受けます。
「魚にとっては、人間の体温で触られる火傷するくらい熱いので、手を川に入れて冷やしてから触ってね」など、川の生物たちにとって私たちが害にならないための注意点も、みなさん真剣に聞いています。
ガサガサ
みんなで川へ!
小さな子は、パパが抱っこして、つかまえた生物たちを観察。
小さな網を自分で持って、エビをたくさんとりましたよ。
ずっと抱っこしているのは少し大変な子は、折りたたみ脚立を置いて、パパは脚立に座りながら楽しみました。
バギーを川辺に運び、大人が抱っこに疲れてきた時にはバギーに乗れるようにしました。
タープに戻る時は、学生さんたちがバギーを運び、参加していた看護師が抱っこ。
いっぱい遊んだあとは、看護師が一緒に日陰で涼み、パパは、、、
しっかり川遊びしてきました♪
「ぼくがとったお魚さんだよー!」
ピクニック
日陰で、川の生物たちを観察しつつ、
みんなでお弁当♪
交流しつつ、
学生さんに囲まれて嬉しかったり、
福祉車両に乗る様子を、学生さんやきんちゃんにも、見せてもらいました。
参加者の声
医療的ケア児家族
- 初めてのイベント参加でしたが、たくさんのサポートのおかげで、普段体験できない川遊びやピクニックを存分に楽しむことができました。
- 子供はもちろん、大人にとっても充実した楽しい時間になりました。 このような貴重な機会をありがとうございました。
医療職
- 暑さ対策もされていたし、みんなが楽しめるイベントで良かった。川の生き物についての知識もついて勉強になりました。何年ぶりだろうかと思うくらい久々に川遊びができました。
- 医ケア児と家族と、私と娘達が一緒に楽しむという貴重な経験ができました! そして特に『みんなで楽しむ』というスタイルだったのが、好印象でした。 みなさんご自身が楽しんでいる、という雰囲気が素敵でした! 仕事だと、提供する側とされる側という明確な区分けができますが、NPO法人あえりあさんのイベントは、“さぽメン”としての役割を持ちつつも、私も我が子も楽しめる点が魅力的でした。
- 娘は、戸惑いもあったようで、少し距離を置いていました。びっくりしたという正直な感想も持ったようですが、「話せないけど、なんでお父さんとお母さんは思っていることがわかるんだろう?」と、娘なりに感じることもあったようです。 無理に一緒にレクリエーション活動をするのではなく、それぞれが自然体で時間を共有する感じが心地良かったです。
- みんなで一緒に、というスタイルが個人的には好きです。そういった機会は、低年齢のうちから持てた方が、抵抗なく自分の中にすっと入ってくると思いますので、我が子だけじゃなく、世の中の多くの子にこういった機会を持ってもらえたら良いし、お互いのためになると思っています。
水槽で観察させてもらっていた川の生物たちは、川に帰っていきました。
ありがとうございます。