4人姉妹を育てながら、経営者としても忙しい日々を送るUさん。
長女・次女は医療的ケアが必要で、日常生活には多くの調整と工夫が欠かせません。
今回は、Uさんが「さぽんて」を利用して感じたことをお話しいただきました。
「リクさぽ(サポートをリクエストする人)」の体験談
リクエストを出すまで、正直迷っていたこと
さぽんてを知ったきっかけは、代表の高橋さんからの紹介でした。
知っている人が関わっている安心感はありましたが、「実際にリクエストを出したらどうなるんだろう?」という不安も正直ありました。
例えば
・どんな人が来てくれるのかな
・リクエストを出したら、どんな反応が返ってくるんだろう
・もし取り下げたら、相手に悪い印象を持たれないかな
こうした心配は、利用を考える多くの方が感じるものだと思います。
仕組みを調べていくと、お断りされたことが「さぽメン(サポートする有資格メンバー)」側に分からないこと、リクエストを取り下げても問題ないことを知り、「それなら、一度試してみようかな」と思えました。
実際に使ってみて分かった
― ボランティアだからこそ生まれた、予想外のよさ ―
依頼時は、祖母も在宅している中で、自宅でのケアをお願いすることが多いです。
わが家には4人の娘がいて、長女と次女に障害があります。
祖母の負担も考え、「さぽメン」は2名でリクエストしています。
夕方、下の子たちが帰宅する時間帯は、夕飯の準備も重なりどうしても慌ただしくなります。
そんな中、軽食を用意しておくと一緒に食べていただけるので「みんなで一緒に食べよう」と声をかけてもらえます。
その日は特別な夕飯の時間になり、子どもたちもよく食べてくれて、祖母の負担も軽くなったと感じています。
きょうだいの年齢や様子を把握してくれているので、バルーンアートや塗り絵など、4姉妹全員で楽しめるものを用意してくれる方もいました。
「医療的ケア児の支援」だけでなく、きょうだいも含めて関わってもらえることは、とてもありがたかったです。
帰宅すると、寝かしつけのためにみんなで布団に入っている姿を見たこともありました。
それは、普段の訪問看護ではなかなか見られない光景で、思わず微笑んでしまいました。
「さぽメン」の方から「訪問看護ではできないことができて楽しい」と聞けたことも、安心につながっています。
今では下の子供から「次はいつ来るの?」と聞くぐらい楽しみにしてくれています。
何度も利用したからこそ、お願いできた「宿泊」
宿泊をお願いしたこともあります。
これは、利用回数を重ね、家の様子や家電の位置まで把握してもらっている人ができたからこそ、実現できたことだと思っています。
最初からここまでお願いすることはありません。
でも、関係を少しずつ築いていくことで、「こんな頼み方もできるんだ」と選択肢が広がっていきました。
Uさんの利用ポイント
― 知っている人がいる安心感 ―
普段利用している訪問看護や居宅介護の方に、「さぽんて」を紹介し、登録してもらうこともあります。
そのため、家族のことを分かってくれている人に依頼できる安心感があります。
2名お願いするうち、1名は顔見知りの看護師さん、もう1名は初対面、というケースもありました。
これから利用を考えている方は、訪問看護師さんや理学療法士さん、介護士さんなど、普段関わっている方に声をかけてみるのも一つの方法だと思います。
困ったこと・気になったことは?
大きく困ったことはありませんが、「こちらが心配になるくらい丁寧に関わってくれているな」と感じることはあります(笑)
イベントの時期は、利用したい人が重なりやすく、「今回は仕方ないか」と思うこともあります。可能であれば、団体でイベントに出かけられるようになると嬉しいです。
また、学校の制度がまだ柔軟ではないと感じる場面もあります。
修学旅行などで利用できたら…と思っても、保護者付き添いが必須という学校の規定があり、もどかしさを感じることもあります。
その他、自治体によって産後ケアやシッターの助成があるので、「さぽんて」のような福祉や介護のインフォーマルサービスにも助成があるといいなと思っています。
利用を迷っている人へ
──「まずは短時間から」
もし利用を迷っているなら、最初は短時間からでいいと思います。
私の最初の利用は「きょうだいと一緒に、近くのイオンのフードコードに行って帰ってくる」という内容でした。
こんな時間でもいい?
相手も悪くないかな?
そう思いながらリクエストを出しました。
実際には、“家族のなにげない日常も大切にしたい”と思っている人たちが「さぽメン」として関わってくれて、「私たちも楽しかったです」と言ってもらえました。
「さぽんて」は「自分の時間・家族の時間」を取り戻す選択肢
平日の居宅介護や訪問看護は、どうしてもスケジュールに追われがちです。
「いつもと違う時間帯」をお願いしてみるだけでも、生活の幅は広がります。
そして、気持ちよく利用できる経験を皆さんにもしてほしいです。
利用してみたら「次もまた使おう!」と思えるはず。
さぽんては、自分の時間や、家族の時間を取り戻すための選択肢だと思っています。
その時間を大切に思っている人たちが、「さぽメン」として関わってくれています。
迷っている方も、まずは「リクエストを出してみる」という小さな一歩からで大丈夫です。
その一歩が、少しだけ暮らしを楽にしてくれるかもしれません。
