「さぽんて」は、医療・福祉・介護の有資格者と、サポートが必要な人が、つながり合い助け合えるプラットフォーム。 看護師・保健師・助産師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士が「さぽんて」に登録しており、いつどんなことをお願いしたいのかをリクエスト掲示板に書き込むと、有資格者が挙手して個別に連絡を取り合いサポートをする仕組みになっています。
(2026年現在:対象地域は札幌市)
理学療法士として活動するNさんにインタビューしました。
「さぽんて」の有償ボランティアに登録したきっかけ
代表・高橋さんの活動をSNSでずっと見ていて、「さぽんて」のことも前から知っていました。
でも、実際に登録したのは今年に入ってから。
1年ほど活動を見続けて信頼感が積み上がったところで、「私もやってみたい」という気持ちになって、登録させてもらいました。
これまでに「さぽんて」でどんな活動を?
「ウェルフェス2026」の運営スタッフと、お買い物同行のサポートをさせていただきました。
札幌でお買い物同行サポートを体験して
実は、病院勤務の時代からずっとやってみたいと思っていた活動でした。
入院中の患者さんは「あそこに行きたい」「外を歩けるようになりたい」という思いを目標に、リハビリに取り組みます。
でも、退院後に実際の生活の中でどれくらい歩けているか、ショッピングセンターを自由に歩き回れているか、そこまで関わることは、病院勤務ではなかなかできませんでした。
だから、リクエストを見たとき「これはやってみたい」とすぐに思いました。
今回サポートさせていただいた方は、施設で一人暮らしをされている方。
一人でのお買い物が難しいため、年に1〜2回の施設のイベントでの外出が買い物の機会というのが現実でした。
当日は、女性同士ということもあって、ショッピングセンターで一緒にお洋服を選んで。「これ似合うんじゃないですか」「これはちょっと苦しいかも」なんてやりとりしながら、何着も試着して。歩き疲れたかなと思ったら休憩を挟みながら、室内・屋外と一緒に歩きました。
「夢みたい」「本当にありがとう」と、何度も何度も言ってくださって、ご家族と買い物しているみたいな時間を一緒に過ごせたかな、と思います。
資格があるから安心してもらえた部分もあると思います。
でも、それ以上に感じたのは、「資格を求めて来てくださっているわけではない」ということ。
私個人として一緒にいることが、その方にとっての力になっていた。
そのことが、すごく心に響きました。
病院勤務では見えなかった、地域で暮らす人の現実
理学療法士として長年、病院の中で「病気になった直後」の方のサポートをしてきました。
元気になって送り出すことはしてきたけれど、その先のその人の生活は、いつも想像の範囲でしかなかった。
現在は病院勤務からは離れているのですが、離れて初めて「行きたくても行けない」「頼みたいけど頼み方がわからない」「困っていると声を上げていいかもわからない」そんなふうに地域の中で困っている方が、たくさんいることを目の当たりにしています。
保険内のサービスと同じくらい、保険外のサービスへのニーズがある。
病院同行や買い物同行のような、「専門職の人についてきてほしい」という声は、確実にあります。
でも、それを叶える場がなかなかない。
「さぽんて」は、そこを実現させてくれる場所だと感じています。
そして何より、自分が所属している場所の外に出て経験することが、自分へのフィードバックとしてものすごく大きいと実感しました。
医療の世界にいると、福祉や介護の現実はなかなか見えてきません。
でも少し越境するだけで、見える景色が変わる。
それが、今後の自分の支援にも絶対に活きてくると思っています。
医療職・有資格者の方へ。「さぽんて」で越境してみませんか
「病院勤務だから、ここでしかできない」
そう思わないでほしいです。
保険内サービスでは届かないニーズが、地域には確実にあります。
そこに手を差し伸べられる場が、「さぽんて」にはあります。
必要なのは、高度な専門知識よりも、「個人として、愛を持ってサポートしたい」という気持ち。
その気持ちがあれば、あなたがこれまで積み上げてきた医療の知識や経験は、必ず誰かの力になります。
できるところから、その一歩を踏み出せる場所が、「さぽんて」です。
