NPO法人あえりあは、2022年5月より、医療介護の専門職が行う介護予防イベント「ココカラ〜ココロもカラダも健康に〜」を開始しました。
専門職による健康教室
看護師・保健師・理学療法士・作業療法士が中心となり、
介護予防体操
自宅でもできる運動指導・個別相談
健康維持・増進に関する情報発信
介護に関する情報発信
健康や介護の相談
第5回目
体調確認とラジオ体操
看護師・保健師による血圧測定と体調確認を行い、参加者が揃ったら、まずはラジオ体操で体を温めます。
体力測定。
測定結果は、札幌市発行の「いきいきスマイルシニア手帳」に書き込みます。
手帳の記録を見て「最初の頃に比べて片足立ちができるようになった!」という声や、肩を負傷していた方は、痛みが軽減して両手でバランスを取れるようになり「継続していると、自分の変化もわかって、おもしろい!」と、自分の身体と向き合う機会にもなっていました。
脳トレ
実際の色に惑わされないように、書いてある「文字」を答える。
次は、書いてある文字に惑わされずに「色」を答える。
参加者よりも若手スタッフの方が大混乱を起こし、会場は爆笑でした。
足の指の体操「タオルギャザー」
(カフェの床なので、トイレットペーパーで代用しました)
床にタオル(トイレットペーパー)を敷き、その上に足を置き、足の指を曲げてタオル(トイレットペーパー)をつかみ徐々に引き寄せてギャザーのようにしていく、座りながらできる転倒予防体操です。
そうなると足の指を使わなくなるので足の指〜足の裏全体の筋肉が使われる頻度が減るため、廃用してしまいます。
足の指が廃用すると踏ん張りが効かなくなるので、転倒しやすくなってしまうのです。
「指が思うように動かせない」「うまく引き寄せられない」と笑いながらも、みなさん真剣です。
体力測定で「毎回、片足立ちができない」という方が、「全然できない。足の指でグーができない。もしかして、踏ん張れないから片足立ちもできないのかしら。家でやってみようかな。」と、動機付けになる場面もありました。
オンラインで言語聴覚士による「嚥下体操」
今回は初の試みとして、zoomを活用して、言語聴覚士による嚥下体操を実施しました。
口をすぼめたり膨らませたり、舌を動かしたり、普段は使わない顔の筋肉を使う運動です。
「体だけでなく嚥下のトレーニングも大切なんだね!」
言語聴覚士という職業を知らない方に知ってもらう機会にもなり、嚥下機能を低下させないことの大切さもお伝えできました。
オンラインでのレクチャー後には、看護師からの嚥下訓練の効果を実感した体験談や、保健師からのオーラルフレイルについての情報共有もあり、「食べる、飲み込む」について考える良い機会となりました。
オンライン初体験の参加者からは、「オンラインでこんなことができるんだね!」と驚きの声もありました。
参加者のみなさんにとって、オンラインツールの活用を身近に感じてもらえるきっかけになることも、期待しています。
「さぽんて」を活用して、「現地には行けないけど、こんなことできますよ!」というアイディアも取り組んでいきたいなと考えています。
“言語聴覚士かめきち”さん
今回、オンライン嚥下体操を担当してくれた言語聴覚士さんは、言語聴覚士かめきちさんです。
嚥下機能低下の知識があると、いざ自分や家族が嚥下障害になった時に「あの時の話はこういうことだったのか」と思えるので、理解しやすくてリハビリが進みやすい場合もあると話していました。
「嚥下機能が低下する」という認識がない方が多いからです。
介護予防の分野で、言語聴覚士が介入する余地がまだまだありそう、今回の試みは非常に意義が大きかったと思うとフィードバックをいただきました。
「ココカラ」に、オンライン講師も織り交ぜるトライアルも兼ねた試みに、ご協力いただきありがとうございました!
言語聴覚士かめきち
Instagram
Twitter
YouTube
ブログ
交流の機会
外は雨が降り寒い日でしたが、たくさん笑って、心も体も温まる時間でした。
参加者からは「コロナ禍では、1日誰とも喋らない日もあるから、良い時間だった。」という声もいただきました。
また、お手伝いしてくださった学生さんからは、
「複数の専門職が関わって開催しているのがすごい!」
「実習とはまた違った楽しさがあり、学生が参加できたらすごく意義がありそう」
という感想もいただきました。
赤い羽根共同募金
2022年4月〜9月は、赤い羽根共同募金の助成金事業として採択していただき、専門職による健康教室「ココカラ〜ココロもカラダも健康に〜」の立ち上げ期を助成していただいて活動してきました。
2022年10月~12月も、赤い羽根共同募金の助成金事業として採択していただき、「ココカラ〜ココロもカラダも健康に〜」と「ココカラ保健室」を交互に継続してみることや、学生さんの参加も試みることをトライアル中です。
また、クラウドファンディングの支援金やマンスリーサポーターの支援金も活用させていただき、「さぽんて」の活用の幅、有資格者の活躍の場を広げてまいります。
ご支援いただいている皆さま、ありがとうございます。