「さぽんて」で未経験分野にもチャレンジする看護師にインタビュー

さぽんて

さぽんて」は、医療・福祉・介護の有資格者と、サポートが必要な人が、つながり合い助け合えるプラットフォーム。

看護師・保健師・助産師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士が「さぽんて」に登録しており、いつどんなことをお願いしたいのかをリクエスト掲示板に書き込むと、有資格者が挙手して個別に連絡を取り合いサポートをする仕組みになっています。
(2024年1月現在:対象地域は札幌市)

准看護師と美容師の資格を持ち、訪問理美容をしている “こっちゃん” に、「さぽんて」体験談をインタビューしました。

「さぽんて」をどこで知りましたか?

訪問理美容を一緒にしている代表から、「さぽんて」を教えてもらい、知りました。
提案されたものをやってみたいという思いで、ノリと勢いで登録してみたら、個人的なお手伝いのみではなくイベントにも参加して、いろんな方とのつながりもでき、楽しんでいます。

これまでに「さぽんて」でどんな活動を

個人へのサポート

医療的ケア児のヘアカットを3名行いました。
「さぽんて」内のチャットで、継続してリクエストをくれる方もいます。

医療的ケア児のヘアカットを、こんなにするとは、登録当初には思っていませんでした。
最初はどう工夫したらいいかなと戸惑うこともありましたが、お母さん方と一緒にカットの体勢を考えて、臨機応変に対応できるようになり、とても楽しいです。

福祉施設へのサポート

福祉施設からのリクエストに挙手をして、まずは見学に行かせてもらい、自分ができることを提案をしてみたところ、今後の訪問看護×訪問理美容の展開を見据えて、まずは訪問看護にトライしてみています。
「訪問看護は自分には無理」と思っていましたが、やってみたら楽しかったです。
知的障害や精神障害の方としっかり関わるのも初めてですが、職員の方に丁寧に教えてもらいながら、楽しく働いています。

「さぽんて」のイベントに参加

チームラボやAOAO SAPPOROのイベント

(NPO法人あえりあが主催した「一緒にチームラボで遊ぼう」「一緒にAOAO SAPPOROに行ってみよう」)

チームラボは、医療的ケア児と母親を、どうお手伝いしたらいいのか不安でしたが、意外と自然に動けるんだなと気付き、自分も楽しめた。
AOAO SAPPOROは、車椅子の方の介助をして、少しの坂道でも傾斜がきつく感じたり、狭い通路の通りにくさを実感したり、今までに経験したことのないことができて学びにもなりました。
日常生活で、ベビカーや車椅子の方を見かけた時にも、困っていないかなと気にかけるようになったり、お手伝いができるようになりました。
イベントも楽しかったし、日常的に周りを見る視点が変わったなと思います。

海のイベント

(NPOボラギャングさんが主催した、障害があってもなくても一緒に海で遊ぼうという趣旨のイベントに、NPO法人あえりあが協力団体として参加し、「さぽんて」で有償ボランティアを募集しました。)

初めて海に来た重症心身障害児の子と、水上バギーに乗ったのが、とても印象的です。
最初は緊張して身体もこわばっていましたが、途中からすごくいい表情で、目をキラキラさせていました。
バギーや車椅子だと、砂浜での移動が難しく「海は無理」と思っている人も多いので、自分自身が体験したからこそ、工夫すると海にも行けると伝えられています。

「さぽんて」でこんなことをしてみたい

個人的なサポートも、施設のお手伝いやイベント参加なども、リクエストを見て、気になったものはどんどんチャレンジしてみたいです。

現時点では障害児のお母さんのご利用が多いですが、「遊びに行きたい」「飲みに行きたい」という障害者にも「さぽんて」を活用してもらえると、自分の意思で外出できる人が増えて良いのではと思います。

「さぽんて」への共感点

無償ボランティアではく、有償ボランティアなのが良いと思います。
親族の介護を経験した身として、無償ボランティアだと「すみません」「ごめんなさい」という気持ちが生まれてしまいますが、有償ボランティアだと、有償である分責任を持って対応してもらえるような印象もありますし、お願いして自分の時間を作りやすいし、あの時に「さぽんて」があったらよかったなと思っています。

「さぽんて」を使ったことがない人へ

「気になるなら、とりあえずやってみたらいいじゃん!」と思っています(笑)

“さぽメン(有資格者)”の方で、「私にできるんだろうか」と一歩引いて見ているよりは、未経験の分野であれば「◯○の分野は初めてですが」と一言お伝えして教えてもらいながら、一度やってみたらいいと思います。

“リクさぽ(サポートが必要な人)”さんも、「こんなことお願いしてもいいのかしら」と遠慮するよりも、一回リクエスト投稿してみたらいいと思います。
この内容だと難しかったかな、意外とサポートしに来てくれるんだ、など、やってみたらわかると思います。

やってみたら、楽しかったり、助かったりするんですよね。

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