「さぽんて」で活躍する子育て中の看護師にインタビュー

さぽんて」は、医療・福祉・介護の有資格者と、サポートが必要な人が、つながり合い助け合えるプラットフォーム。

看護師・保健師・助産師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士が「さぽんて」に登録しており、いつどんなことをお願いしたいのかをリクエスト掲示板に書き込むと、有資格者が挙手して個別に連絡を取り合いサポートをする仕組みになっています。
(2023年4月現在:対象地域は札幌市)

「さぽんて」で活動している看護師に、インタビューを行いました。

子育て中の看護師

今回インタビューにご協力いただいた方は、3人の子育て中の看護師さん。
NICUで働いた後に、出産・育児で現場を離れ、現在は重症児デイサービスでパートをしています。

なぜ「さぽんて」に登録しようと思いましたか?

子育て中であり正職員としてフルタイムで働くのは厳しいけれど、パートの勤務時間が多くはないので、空いた時間で看護師の資格を資格を活かすことができて、手助けできる人がいるのであれば力になりたいなと思ったことがきっかけです。

出産・育児で一度現場を離れて復職を考えたときに、看護師に戻ることにハードルを感じ、子育て経験からベビーシッターもやってみたいと思っていた時期もありました。「さぽんて」では、きょうだい児の遊び相手などもできると聞き、看護師も活かしながらシッターのようなこともできるかもと思いました。

どんなサポートをしましたか?

私一人ではなく、同じ時間に他の“さぽメン”(サポートする有資格メンバー)もいて、一緒に重症心身障害児ときょうだいのお留守番をしました。

現在は、1家族に複数回サポートした経験があるという状況です。他の方のリクエストも見て気になっていましたが、タイミングが合わないこともありました。(他の方がサポートしてくれました)
タイミングが合えば、いろんな子のサポートをしたいなと思っています。

難しさを感じることはありますか?

勤務先の利用児が「さぽんて」も利用していて、児のことも母親のことも知っているので行きやすいというのは、正直あります。
全く知らない子だった場合、いきなりお留守番などはお互いに怖いと思うので、日常生活の中で慣れる機会やzoomなどで顔を見てお話しする機会をつくることは、お互いにとって必要だなと思います。

急変の怖さは常にありますが、それは、勤務していても同じですし、看護師にはつきものですよね。

これまでに発達障害の子とはあまり関わったことがないので、わからない部分も多いですが、できることがあるならお手伝いしたいなとは思っています。

こんなこともやりたい!

医療的ケア児の学校送迎は、家族が行わなければいけないのが現状です。
私自身、幼稚園は送り迎えをしていて、小学校に上がると送り迎えがなくなり「なんて楽なんだろう」と思ったけれど、障害児のお母さんは小学校に上がってからも送迎や付き添いなどがあるんですよね。
登校時に、家族送迎の代わりに介護タクシーに同乗することができれば、お母さんは家で見送ってゆっくりすることができたり、仕事に行けるようになったりするので、「ガイドヘルパー」の資格も取ろうかなと思っているんです。
登校の付き添いの時間帯は、私も働きたい時間帯でもあります。
学校での付き添いも、少なくなってきてはいますが、代わってあげれたらいいなとも思っています。

“さぽメン”の子どもと障害児が触れ合える機会

障害があってもなくても、同じように生活できる社会になっていったらいいなと思います。

“さぽメン”の子ども達と障害児が触れ合う機会もあると嬉しいなと思います。子供のうちに、いろんな子がいるんだと知ることは、とても大事なことだと思うんですよね。
そんな機会があったら、私も子連れでぜひ参加したいです。